陸羽東線 乗車記 奥羽山脈を越えて源義経やおくのほそ道ゆかりの地 さらに温泉を結ぶ!

今回は宮城県美里町にある小牛田駅と山形県新庄市の新庄駅を結ぶ「陸羽東線」に乗車します。営業キロ94.1kmで全線非電化。奥羽山脈を越えて太平洋側と内陸、更に陸羽西線に接続して日本海側を結ぶ路線です。新庄駅から小牛田駅へ向かいました。

新庄駅

新庄駅の東口には大きな駐車場があり、山形新幹線等パークアンドライド利用する際にとても便利です。

新庄駅

酒田駅から始発の陸羽西線代行バスに乗車しても間に合わない為、ここまで乗用車でやってきました。

新庄駅から鳴子温泉駅まで

07:20発の鳴子温泉駅行きに乗車。この日は2両編成・ワンマン運転でした。各車両数名の乗客を乗せて新庄駅を出発しました。列車はしばらくは奥羽本線(山形新幹線)の線路と並行して走ります。

陸羽東線

次の南新庄駅は片側ホーム1本のみ。すぐ近くを国道13号線が通っています。この先で舟形町に入って大きく左にカーブ、国道13号線の陸橋とクロスしました。階段状に広がる田んぼを見てトンネルを抜けた後、長沢目川を渡って片側ホーム一本の長沢駅に到着しました。駅前付近に集落あり。

陸羽東線

小国川を渡って次の駅は東長沢駅。左側から小国川と国道47号線が寄り添ってきて、最上町へ入りました。この辺りトンネルが続きます。養蜂作業をされている方々が車窓から見えて、列車は瀬見温泉駅に到着しました。文治3年(1187年)に奥州平泉へ逃れる際、源義経に同行していた北の方が産気づき、この地で亀若丸を産んだと言われています。その際に弁慶が産湯を探していて発見したのが「瀬見温泉」だそうです。

トンネルを抜けると小国川と「川の駅 ヤナ茶屋もがみ」さんが姿を現します。

陸羽東線

片側ホーム1本の鵜杉駅を出発すると、次はログハウス風の駅舎が目を惹く大堀駅。近くにコンビニエンスストアがあります。ここから3名乗車。

大堀駅

昭和29年(1954年)に東小国村と西小国村が合併してできた最上町。西小国村の中心だったのが、ここ大堀だそうです。

この辺りで「アスパラガスの里」と書かれた看板を目にしました。最上町で盛んに生産されいるアスパラガスは、例年4月下旬から収穫が始まります。(9月末まで出荷されるそう。)この先、車窓からもアスパラガスの畑を見かけました。

最上町役場や郵便局が近くにある最上駅は島式ホーム。ここで下り新庄行き普通列車と行き違いました。小さなお子さんを連れたお母さんおふたり乗車。4名下車。田んぼのそばを走り到着した立小路駅は、片側ホーム1本のみ。

国道47号線が駅前を通る赤倉温泉駅。温泉街は近くの県道28号線で小国川の上流へ向かいます。(車で約10分程度)

赤倉温泉駅

宮城県との県境が近づき、少しのぼり勾配を走ります。堺田駅の近くには松尾芭蕉と曾良が二晩宿泊したと言われる「旧有路家住宅(封人の家)」や日本海と太平洋の分水嶺があります。

堺田駅

やがて下り勾配へ。宮城県に入りました。

中山平温泉駅は片側ホーム1本。この駅からおひとり乗車されます。

トンネルが続き江合川の流れや温泉街の風情を車窓から感じているうちに、終点・鳴子温泉駅に到着しました。

陸羽東線

向かい側のホームに停車中の小牛田駅行き普通列車へ乗り換えます。

鳴子温泉駅から小牛田駅まで

乗り換えた小牛田駅行き普通列車もキハ110系2両編成。10名程の乗客を乗せて出発しました。

鳴子温泉駅

次の鳴子御殿湯駅は片側ホーム1本のみ。2004年に改築された駅舎は木造でレトロな雰囲気がします。

川渡温泉駅のホームから駅前通りがあります。島式ホームの池月駅を出ると、田植え体験をしていると思しき人々の姿が見えました。

片側ホーム一本の上野目駅、有備館駅でまとまった乗車・下車あり。

到着した岩出山駅のホームから「鉄道博物館(岩出山駅鉄道資料館)」の看板が見えました。鉄道ファンとしては途中下車したくなります。

片側ホーム1本の西大崎駅・東大崎駅から各2名乗車。車窓から静態保存されたSLが見えて、車内放送が入り、西古川駅から先はすべての列車のドアを開けて、乗車券や運賃は車内又は駅の運賃箱に入れるようにするとのこと。乗車されるお客様がどっと増えました。

塚目駅(片側ホーム1本)を出ると、東北新幹線の高架が見えて町が広がってきました。

古川駅に到着。下車・乗車される方共に多く、ここで下り新庄駅行き普通列車と行き違いました。

陸前谷地駅、続いて北浦駅(共に片側ホーム1本)を出ると、次は終点の小牛田駅に到着します。

小牛田駅

小牛田駅

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