【鶴岡市】第29回 鶴岡雛物語 城下町で受け継がれてきた数々の雛人形とお雛菓子作りを体験
令和5年2月23日から4月9日まで開催されている「第29回 鶴岡雛物語」は、鶴岡市内の各所を会場にお雛様を飾られています。平成7年から開催されて今年で29回目。「お雛菓子作り体験」や「ひなまつり顔出し看板」といった「ひなまつり特別体験メニュー」も用意されています。
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鶴岡雛物語の会場
荘内神社 宝物殿や致道博物館の他、湯野浜温泉 瀧の湯 蔵ギャラリー氷室、旧風間家住宅 丙申堂、湯田川温泉 旧白幡邸、湯野浜温泉街が会場になっています。また各施設によって開催・展示期間は異なります。
致道博物館
致道博物館さんでは「旧庄内藩主 御隠殿」で開催。御隠殿は隠居した藩主がいたことから名付けられたそうです。
玄関で靴を脱いであがると、左から正面に三井弥惣右衛門家の享保雛を見ることができます。ここから座敷へ続く廊下の両側には、新たに寄贈された内裏雛など展示されています。また座敷では、旧庄内藩酒井家に伝来する雛人形や田安徳川家や熊本藩細川家の姫君が持参した雛道具、鶴岡の伝統的なお雛菓子など見ることができます。
旧風間家住宅 丙申堂
玄関から入って「とおり」へ。靴を脱いで仏間の障子戸を開けると受付があります。入館料をお支払いすると、係りの方が雛人形を説明するテープを流してくれました。
今回の鶴岡雛物語では、酒田の本間美術館より風間家先祖伝来の雛段飾りが里帰りしています。このフロアでは他に、お雛様研究家であった故・安部英子氏より寄贈されたコレクションや丙申堂さんでは「福岡柳川のさげもん」と呼ばれている傘福などを見ることができます。私は旗を持った珍しい衣装人形が気になりました。
続いて杉皮葺きの石置屋根が見える2階へ。ここには和紙で作られた江戸時代後期の内裏雛や九代目の母が台湾で生まれた時に現地の百貨店で求めたと言われる明治中期の芥子雛などが展示されていました。
お雛菓子作り体験
菓子職人さんに教えていただき、かわいらしい「お雛菓子」を作ることができる体験イベントです。鶴岡雛物語では致道博物館さんや荘内神社さん、湯野浜温泉の瀧の湯さんなどで実施。私は丙申堂さんで参加しました。
お雛菓子は雛人形にお供えするお菓子で、鶴岡ではタイやタケノコ等の縁起物や温海かぶや庄内柿といったご当地の農産物などをかたどったお菓子をお供えするそうです。今回教えていただいたのは、鶴岡市上畑町の住吉屋菓子鋪さん。作成したのは「みかん」です。
まず、オレンジ色の生地を丸めてみかんの形を作ります。続いて三角棒(三角べら)で筋をつけた後、白い粉(片栗粉かな?)をまぶします。(みかんの果肉部分になります。)そして別のオレンジ色の生地で丸く平たくして白色の生地と合わせました。(みかんの皮になります。)これで果肉を包んで形を整え、束ねた爪楊枝でブツブツを付けます。緑色の生地でみかんのヘタを作って付けた後、最後に皮の部分に切れ目を入れて、めくると完成です。
ひなまつり顔出し看板
ひなまつり顔出し看板は、荘内神社さん(牛車)とFOODEVERさん(お内裏様とお雛様)、致道博物館さん(三人官女)に設置されています。
この顔出し看板で写真を撮影すると、ちょっぴりプレゼントがあります。