鶴岡市 阿部久書店 ご当地本を探したい旅人にもオススメ!庄内の独立書店
通り沿いのガラス越しに見えた店内に惹かれて、中へ入ったのは、明治20年創業の「阿部久書店」さん。店内に入ると、暖房の温かさで曇った眼鏡を慌てて拭きました。
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阿部久書店の店内
この日、お店におられたのは、おばあさん。途中、奥からお孫さんが出てこられて、やり取りあり。その様子を見ていると、囲炉裏端で縫物をしているおばあさんとお孫さんって光景が頭に思い浮かぶのでした。
阿部久書店で出会った本
さて、本をめぐる旅へ。店内は、古書と新書、文庫本、雑誌など入り交じった迷宮状態。迷宮と書いたのは、初見の印象。実際のところ、本棚を目で追っていくと、阿部久書店さんの法則というかルールに基づいて、ジャンル分けされていることに気づきます。これが阿部久書店さんで私が出会う本とのプロローグ。
まず最初に、鶴岡市立藤沢修平記念館で文学青年になった私に、あれもこれもと手を出したくなる藤沢修平さんの作品が目に飛び込んできました。よくよく吟味して、文庫本4冊「周平独言(中公文庫)、藤沢修平のすべて(文春文庫)、本所しぐれ町物語、橋ものがたり(新潮文庫)」を手にしました。このうち周平独言は、鶴岡を観光している際、度々文学案内板で引用されていたので、旅の友にもオススメです。
続いて、庄内藩と戊辰戦争に関した本を探します。まだ知識が浅いので、できるだけ平易で途中で放り出さず完読できそうな一冊を…ということで「星亮一著 奥羽越列藩同盟 東日本政府樹立の夢(中公新書)」を選びました。
あと、羽黒山・出羽三山神社に関する資料が欲しくなり、かなり年季の入った「草刈三郎著 出羽三山 月山・羽黒山・湯殿山(山と渓谷社)」を購入。昭和39年 改訂二版発行とあるので、56年前に発行されているんですね。当時と今の様子を見比べながら読んでみたいと思います。
次回は、未踏の2階へも足を運びたいと思います。
阿部久書店の基本情報
住所:山形県鶴岡市山王町8−21