水郡線 水戸駅から磐城棚倉駅まで90.5km乗車記 台風被害乗り越え全線運転再開

2019年10月の台風19号による水害で、一時は全線で運転見合わせとなったJR水郡線。2021年3月27日から全線で運転再開されました。

袋田の滝を訪れた際、第六久慈川橋梁へちょっと寄り道して真新しい橋梁を見学しました。

水郡線全線運転再開の歩み

2019年10月15日に、水戸駅~常陸大宮駅、上菅谷駅~常陸太田駅で運転再開。
2019年11月1日に、安積永盛駅~常陸大子駅、西金駅~常陸大宮駅で運転再開。
2020年7月4日から西金駅~袋田駅で運転再開。(上小川駅~袋田駅入口~常陸大子駅で代行バスを運行)
2021年3月27日から袋田駅~常陸大子駅で運転再開。

水郡線ラッピング車両

運転再開に合わせて、2021年6月までを目途に水郡線全線で運行されているラッピング車両。

JR水郡線

JR水郡線

運転再開を祝うのぼり

水郡線の沿線各駅には、運転再開を祝うのぼり旗が並んでいました。

袋田駅

水戸駅から上菅谷駅へ

水戸駅09:05発の常陸太田駅行き927Dで出発。発車間際に、この後に発車する郡山行き・329Dと乗り間違いされたご老人が慌てて下車。このまま927Dに乗車しても、上菅谷駅で乗り換えることができます。また逆に常陸太田駅へ向かう方が927Dに乗り遅れても、後から329Dに乗車すれば、上菅谷駅で追いつくことができます。

上菅谷駅

左へ大きく曲がって常磐線と分かれた後、那珂川を渡りました。最初の停車駅・常陸青柳駅では下車なし。水戸市公設地方卸売市場の横を通り、常陸津田駅に到着。おひとり下車。続く後台駅で2名下車、下菅谷駅で3名下車・おふたり乗車。中菅谷駅で3名乗車した後、列車は上菅谷駅に到着しました。

上菅谷駅から袋田駅へ

上菅谷駅で後からやって来た、4両編成の郡山駅行き329Dに乗り換え。前1両が郡山行き、後ろ3両は常陸大子駅で切り離すとのアナウンスが流れます。静駅~常陸大宮駅で、列車は那珂市から常陸大宮市に入りました。高校生が大勢下車。春休み期間の補修やクラブ活動に向かうのかな。

次の玉川村駅で3両編成の上り水戸駅行き322Dと行き違い。水戸グリーンカントリークラブの看板や羽黒神社の鳥居を見ているうちに、列車は野上原駅に到着。片側一本のみの小さな駅ですが、駅前に大きなロータリーがあり。

久慈川の流れや肉の駅なる気になる看板が見えて、列車は駅舎内に図書館を併設した山方宿駅へ。この辺りそばやうどんを提供されるお店が多い様子。

水郡線に乗って初めてのトンネルを抜け、中舟生駅へ。この付近から久慈川と寄り添うように列車は走行。車窓から久慈川にかかる沈下橋・平山橋が見えました。簡素なつくりの下小川駅を出発後、列車は久慈川を鉄橋で渡り大子町に入ります。

上小川駅

西金駅、上小川駅とログハウス風の駅舎が続いた後、列車は袋田駅に到着。

袋田駅

袋田の滝の最寄り駅・袋田駅。

JR袋田駅

駅前から茨城交通さんが、滝本(袋田の滝)へ路線バスを運行しています。(所要時間約10分)

茨城交通

第六久慈川橋梁

駅から袋田の滝方面へ向かって、国道118号線へ続く道を歩くこと数分。第六久慈川橋梁そばの踏切に出てきました。

第六久慈川橋梁

2019年10月の台風19号による水害で流出した第六久慈川橋梁。以前は6本の橋脚で橋を支えるガーダー橋でしたが、復旧後は橋脚1本・トラス桁2連構造となりました。

第六久慈川橋梁

踏切を渡ると「日本二十五勝 袋田の滝碑」があり、第六久慈川橋梁を一望することができます。

第六久慈川橋梁

また近くには、第六久慈川橋梁を一望できる橋があり、ちょうど常陸大子行きの列車を撮影することができました。

袋田駅から磐城棚倉駅へ

袋田の滝や大子町の街歩きを楽しんだ後、14:25発の333Dで袋田駅を出発。磐城棚倉駅を目指します。先ほど見学・撮影をした「第六久慈川橋梁」を駆け抜けると、しばし久慈川とお別れ。列車は常陸大子駅に到着しました。

常陸大子駅

そう言えば、常陸大子駅まで来る水郡線の車窓に茶畑がチラリと見えました。この辺りは日本最北限の茶産地。奥久慈茶の茶摘みの時期は5月中旬から6月中旬までだそうです。常陸大子駅から茨城交通さんの森の前行き路線バスに乗り換えると、奥久慈茶の里公園へ行くことができます。

5分の停車時間で、後ろ3両を切り離し。乗客が一番前の1両に移動します。お立ちの方も出る中、列車は出発しました。

水郡線

下野宮駅でおひとり乗車して、列車は矢祭山駅へ。茨城県から福島県に入りました。ホームからは、矢祭山公園の桜が見えます。すぐ近くの矢祭山観光センターで食事をされている方々が、列車を見送ってくれました。桜の次はつつじ。4月下旬から5月上旬が見ごろだそうです。車窓から眺めることもできるそうですが、折角なので途中下車して水郡線の列車とコラボ写真を撮ってみたいところ。

矢祭山駅

ホームから一面に広がる田んぼが見渡せる東舘駅では、孫さんふたりの手を引いたお爺さんが下車。南石井駅、磐城石井駅と停車した後、久慈川と寄り添うように列車は走ります。やがて矢祭町から塙町に入りました。道の駅はなわを見て到着した磐城塙駅では、上り列車328Dと行き違い。

近津駅

近津駅、中豊駅と停車した後、列車は磐城棚倉駅に到着。

水郡線

ここでJRバス白棚線に乗り換えます。


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