【遊佐町】吹浦駅から丸池様まで街歩き どこまでも澄んだ湧水が作り出す神秘的な光景 

今回はJR羽越本線の吹浦駅から丸池様まで歩きます。途中で寄り道をしながら約2時間半。

今回歩いたルート

吹浦駅…吹浦石器時代遺跡…箕輪鮭ふ化場…丸池様…鳥海山大物忌神社…清水森食堂…吹浦駅
 

吹浦駅

前日は吹浦にある「鳥海温泉 湯楽里」さんに宿泊。朝、送迎車で駅前まで送ってもらいました。

吹浦駅

吹浦駅前に立つのは、日本の鉄道家建設に「佐藤政養」さんの像です。

吹浦駅

文政四(1821)年遊佐町升川に生まれた佐藤さんは、33歳で江戸に出た後、勝海舟の一番弟子として蘭学や西洋砲術や測量術を学びました。そして明治維新後は1871年に東京~京都の建設ルートについて東海道と中山道で調査・検討した「東海道筋鉄道巡覧書」を提出、初代鉄道助に任ぜられて鉄道建設に携わりました。

NHKBSプレミアムで再放送された「ニッポンに蒸気機関車が走った日」。番組内で六角精児さん演じる「鉄道頭・井上勝」が、高輪周辺の鉄道建設ルートについて、反対意見が多かった薩摩藩藩邸や軍用地を通す陸上ルートから、「海中築堤」を列車が走る海上ルートを提案するシーンがとても印象的でした。工部大輔・伊藤博文さんや井上さんの下で働いていた佐藤政養さんがどのようにルート策定に関わっていたのか、また建設が始まってからは工事責任者としてどんな活躍をしたのか、とても気になりました。

吹浦駅から丸池様へ

生憎の空模様の下、吹浦駅を出発。竪穴住居や貝塚などが発見された「吹浦石器時代遺跡」のそばを通ります。

吹浦石器時代遺跡

この辺りは庄内平野の北端。看板にしたがって田んぼの中を突き抜ける道を歩いて行くと、箕輪鮭ふ化場の入口までやって来ました。川の中を覗くと水の透明度がすごい!鮭が泳いでいます!

丸池様

箕輪鮭ふ化場を見ながら牛渡川のそばを進むと、小さな橋のたもとへ出てきます。

牛渡川

そのまままっすぐ進むと、杉木立の中へ。流れる水の音も聞こえず、ひっそり静まりかえった空間で、自然の中に自分が溶け込んでいくような不思議な気分になってきました。

牛渡川

先ほどの橋を渡って案内板に従って歩いてゆくと、丸池様に到着。

丸池様

鳥海山に降り注いだ雨や雪が長い時間をかけて地下に浸透し、やがて地上へ湧き出てくる。直径約20メートル、池の深さは約3.5メートルの丸池様は、この鳥海山の湧水でできています。

丸池様

雨模様の為か他に観光で来られる方はなく、ひとりの水面をしばらく眺めます。

丸池様

天候や光の当たり具合によって、エメラルドグリーンに見えたり、コバルトブルーに見えたり。その時々によって丸池様はちがった表情を見せてくれるのでしょうね。

静かな空間。時折ふと聞こえる水の音、木々を揺らす風の音、動物たちの囁き。普段忙しい日々、ときにはこういった時間を過ごすことで、心身ともにリフレッシュできると思いました。

丸池様

そばにある丸池神社でお札を授かりました。

丸池様から鳥海山大物忌神社へ

丸池様からここまで来た道を箕輪鮭ふ化場の入口まで戻ります。先ほどは見えなかったのですが、うっすらと鳥海山(標高2,236メートル)が姿を現していました。

鳥海山

駅へ戻る途中に立ち寄ったのは「鳥海山大物忌神社吹浦口ノ宮」です。

鳥海山大物忌神社吹浦口ノ宮

鳥海山大物忌神社吹浦口ノ宮

鳥海山大物忌神社吹浦口ノ宮

鳥海山大物忌神社吹浦口ノ宮から吹浦駅へ

鳥海山大物忌神社吹浦口ノ宮から吹浦駅へ戻る道沿いにある「清水森食堂」さんでちょっと休憩。

吹浦から帰り道

十六羅漢岩や出羽二見など、今回の行けなかった海岸沿いの街歩きは次回のお楽しみに、酒田行き電車に乗車しました。

吹浦の街歩きに便利なサイト

〇遊佐鳥海観光協会
https://www.yuzachokai.jp/

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