【庄内町】清川歴史公園 清川関所を復元 最上川水運で栄えた町の歴史を感じるまち歩き拠点
山形県庄内町清川は、最上川の水運で古くから栄えた宿場町。参勤交代の際には、清川から船に乗り換えて最上川を北上し、清水(現在の大蔵村)から陸路、羽州街道に抜けて江戸に向かっていたそうです。また出羽三山詣へ向かう参拝者で賑わい、荘内藩は清川に関所を設けました。今回はこの清川関所跡に整備された「清川歴史公園」を訪ねました。
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清川歴史公園へのアクセス
清川歴史公園の最寄り駅は、陸羽西線の清川駅。下車後、駅前に設置されている観光案内板で道を確認して、目の前を通る道を右へ。郵便局の前を通過してしばらくすると、正面に関所の門が見えてきます。ここをくぐり抜けて左手へ進むと、荘内藩清川関所に設けられた、船見番所と川口番所の建物が姿を表しました。
なお、鶴岡市内から清川へは庄内交通さんが路線バスも運行されています。
船見番所と川口番所
江戸時代には、各地で関所を通過する荷物に課せられた口銭(こうせん)を問屋が徴収し、その一部は藩へ納めさせるシステムが出来上がっていました。荘内藩内では最上川を通行する荷物に口銭を課していたが、口銭逃れの抜荷が横行した為、天保八年(1837年)に船見番所を御茶屋敷前に移転。最上川を行き来する船と船荷を監視しました。その為、船見番所は船を監視する川の関所とも言えます。これにより口銭逃れを防いだと言われています。
一方、人の往来を監視していたのが川口番所。こちらも復元されて、現在はお食事処や資料等の展示スペースに利用されています。
お食事処 御殿茶屋
川口番所内に設けられた「お食事処 御殿茶屋」さん。この時は、東風(だし)そばをいただきました。
また、展示スペースでは、奥の細道の出羽路に関係するパネルや大庄屋・齋藤家の古道具などを展示。
試着ができるお子様用の鎧兜も目を惹きました。
冠木門と高麗門
清川関所には「冠木門(かぶきもん)」と「高麗門(こうらいもん)」ふたつの門があります。
冠木門
川口番所と船見番所の間に建つのが冠木門。
高麗門
本町通りの突き当りに建つのが高麗門。
芭蕉上陸の地
奥の細道の旅の途中、船を降りて最上川から上陸した地点に建てられた碑。
「五月雨(さみだれ)を集めて早し最上川」の句が広く知られています。
清川歴史公園の基本情報
住所:山形県東田川郡庄内町清川花崎1-1
公式ホームページ:https://kiyokawa-historicalpark.navishonai.jp/