【酒田】南洲神社 庄内を救った西郷隆盛と人徳に魅せられた菅実秀「徳の交わり座像」

南洲神社(なんしゅうじんじゃ)は昭和51年創建。私が生まれてからほぼ同じ年数、庄内の人々共にここにあるんだな。そんなことを考えると自然と親近感をいだき、鳥居の前で一礼して境内へ入って行きました。

南洲神社

徳の交わり座像

真っ先に向かったのは、拝殿ではなく「徳の交わり座像」でした。

南洲神社

幕府の命により、庄内藩を筆頭に上山藩、鯖江藩、岩槻藩の藩兵たちが現在の港区芝にあった薩摩藩邸を焼き討ち。庄内藩が朝敵とみなされ、戊辰戦争に巻き込まれることになったターニングポイント。

新政府軍で参謀を務め、戦後処理を担当した薩摩藩・黒田清隆。
黒田との交渉にあたった庄内藩・菅実秀。
黒田に対して「寛大な措置」を取るように指示をした薩摩藩・西郷隆盛。

南洲神社

そのことを知った菅は、藩士達と共に鹿児島を訪ねたり、西郷と会って話を聞くことで、これからの庄内はどうすべきかを導き出そうとした。これを男性が持つ人間味あふれる浪漫だと感じるのは私だけでしょうか。向かい合う西郷と菅。両者を見ながら考えたことでした。

南洲会館

2021年12月25日まで開催されていた、庄内酒田古文書館所蔵の史料展示会を見学。庄内の海岸線を描いた絵図は日本海側から見る構図になっており、船から見た様子を表現されているのかなと思いました。また鶴ケ岡城下を描いた地図や幕府から派遣された役人が巡検したルートを表した絵図もあり、とても興味深い展示内容でした。

南洲神社

南洲神社への行き方

南洲神社へは酒田駅前から酒田市乗合バス・るんるんバス大学線に乗車。「土門拳記念館前」バス停から歩いて約8分です。また庄内交通さんの酒田~庄内空港リムジンバスの「公益文科大学前」バス停から徒歩約10分。

南洲神社の基本情報

住所:山形県酒田市飯森山二丁目304-10
https://www.shonainanshukai.com/index.html

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