山形県最上町でおくのほそ道を旅する 芭蕉ゆかりの封人の家と分水嶺
今回は「おくのほそ道」の舞台を訪ねて、山形県最上町へ向かいました。
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山形県最上町へのアクセス
東京駅から山形新幹線に乗車して新庄駅下車、陸羽東線に乗り換えました。
なお最上町内には、瀬見温泉、鵜杉、大堀、最上、立小路、赤倉温泉、堺田の7つの駅があります。
分水嶺
この日、堺田駅でで下車したのは私ひとり。霧雨だったので、傘をささずホームから階段をあがっていきます。すると、小川と「分水嶺」のモニュメント、石碑が見えてきました。
この「分水嶺」で、小川の流れが小国川(日本海側)と絵江川(太平洋側)に分かれています。小国川は、最上川に合流、山形県酒田市の河口で日本海へと流れ込み、また絵江川は、旧北上川に合流した後、宮城県石巻市の河口で太平洋へと注ぎます。
封人の家
小川の流れに沿って整備された小道を歩いてゆくと、目の前に萱葺き屋根の赴きある建物が見えてきました。こちらは「封人の家(ほうじんのいえ)」と呼ばれる、旧有路家住宅。有路家は代々堺田村の庄屋だったそうです。また、おくの細道の旅の途中、元禄二年(1689年)7月1日から2泊、松尾芭蕉と門人の曾良が滞在しました。
大戸口から中へ入ると土間、右手に馬を育てる「まや(馬小屋)」、左手に「こざしき」があります。こざしきのの左には、芭蕉と曾良が滞在した「ながざしき」、右には「なんど(家人の居間)」があり、その奥には「床の間(公人・特別な客が寝泊まりした)」や「いりのざしき」がありました。また建物には、いりのざしきの前に玄関、こざしきの前に入口、大戸口、大戸口の反対側の裏口と出入口が4個所あります。
芭蕉が滞在した際に詠まれた句が「蚤虱馬の尿する枕もと(のみしらみうまのばりするまくらもと)」蚤や虱に悩ませられながら寝ていると、建物内にある「まや(馬小屋)」から馬の放尿する音が聞こえてくる。同じ屋根の下で大切に育てらている馬と共に生きる人々の暮らしぶり、その様子が伝わってきます。
封人の家の基本情報
住所:山形県最上郡最上町大字堺田59−3
電話:0233-45-2397
開館時間※入館は閉館時間の30分前まで
04月1日-10月31日 08:30-17:00
11月1日-11月30日 08:30-16:00
もがみまちのポータルサイト「MOGAPO」:https://mogami-portal.net/
そば処 封人の茶屋 時空
封人の家を見学した後は、向かいにある「そば処 時空」さんへ。
お店の建物は、文政 5年(1822年)に建築された古民家をリフォームして利用されているそうです。
そば処 封人の茶屋 時空のメニュー
・そば 900円(大盛1,300円)
・そばと岩魚のから揚げセット 1,200円(大盛1,500円)
・岩魚のから揚げ 400円
そば処 封人の茶屋 時空のそばと岩魚のから揚げセット
今回は「そばと岩魚のから揚げセット」をいただきました。
地元最上郡大蔵村産のそば粉を使ったそばは、ツルツルの十割手打ち蕎麦。香りも喉ごしも楽しむことができます。また揚げたてホクホクの岩魚(イワナ)は、身は柔らかくて頭から尻尾まできれいに食べてしまいました。他に肉厚の椎茸、かぼちゃなどの天ぷらやお漬物…とお腹いっぱいに。ご馳走さまでした。
そば処 封人の茶屋 時空のお店情報
住所:山形県最上郡最上町堺田61
電話:090-9032-7748
営業時間 11:00-15:00 ※6月-11月の土日・祝日のみ営業
ホームページ:http://nishiduka.com/jikuu/
最上町内には、瀬見温泉や赤倉温泉といった温泉があり、宿泊施設もございます。街歩きの前後で滞在してみませんか。なお、陸羽東線の運行本数が少ないので、事前に計画を立ててご旅行されることをオススメします。