自由旅行で航空券を予約するために知っておくべき6つのポイント

海外旅行をするのになくてはならいものが、航空券。パッケージツアーであれば出発日と日数、希望のコース番号を伝えるだけでパッと簡単に予約できますが、自由旅行はそうはゆきません。目的地までのルートは何通りもあり、利用する航空会社によって料金が異なります。その中で自分にとって最適な一枚を探すのは思ったより難しいかもしれませんね。ですが、色々調べて選んだ航空券を予約することから、あなたの旅がはじまります。大事な航空券を選ぶ際に知っておくべきポイントをご紹介します。

成田空港出発案内ボード

国際航空券とは

国際航空券は、日本国内で広く流通しているもので、大きく分けて3種類に分けることができます。

1.ノーマル航空券(普通運賃)
簡単に言えば、一番適用条件がゆるい代わりに一番料金が高い航空券。有効期限は1年あり、便や日付の変更、行きと帰りで別々の航空会社、ルートを組むといったことも可能です。台湾で言えば、羽田→台北松山空港に全日空、帰りは高雄→成田で日本航空といった例。何日前までに購入といった制限もないので、極端な話、搭乗当日の空港で出発前に購入することもできる。その代り値段は当然高い。

2.PEX(正規割引運賃)
ここ数年で、国際航空券の主流になっている航空券。特別運賃のひとつで、ゾーン制PEX運賃とも呼ばれています。航空会社が個人向けに販売している商品で航空会社のWebサイト、旅行会社でも購入可能。ノーマル航空券との違いは、1.航空会社が限定される(基本、行き帰り同じ航空会社を利用)、2.有効期間が短い、3.購入期限がある(いわゆる早割)といったところが挙げられる。また、空席状況によって最安値が変動する商品もあります。(例:日本航空のダイナミックセーバー)

3.格安航空券(IT運賃)
航空会社で販売しておらず、旅行会社でのみ販売している特別運賃のひとつ。ホテル等とセットで販売されるパッケージツアー用に設定された航空券を単品で販売されるもの。料金が割安の代わりに、便が指定できなかったり、帰国日の変更ができないなど制約が多い。一昔前までは主流でしたが、今ではPEXとのシェアが逆転している。アジア路線では、間際を中心に掘り出し物が出ることがあるので、旅行会社のWebサイトや航空券検索サイトで確認することができます。

航空券を探す為に決めること

1.出発地(空港) 目的地
東京では羽田空港と成田空港が国際線就航している空港がふたつあります。海外でも、韓国・ソウルには金浦空港と仁川空港があります。同じ都市であっても発着する空港によって料金が異なることがあることをおさえておきましょう。

2.日程(日本出発日・帰国日/現地到着日・出発日)
時間帯が決まれば航空券はかなり絞られてきます。ここで見逃しがちなのが、出発当日何時空港に到着できるかということ。安い航空券だと早朝に出発する便を利用する場合もあります。そういった場合、前泊をしないと間に合わなず、最終的に割高になることも。

3.予算
自由旅行における費用で、航空券はかなりのシェアを占めることになります。滞在費等を含めた全体の予算を把握して決めましょう。

便利な航空券比較サイト

一昔前は、航空券と言えば旅行会社で予約するものとされてきました。ですが、ネット環境が整備された現在では、パソコンはもちろんのこと、手元にあるスマートフォンでも簡単に空席照会や予約手配ができるようになりました。ここでは、便利な航空券比較サイトをご紹介します。

エイチ・アイ・エス
格安航空券の取り扱いでは、大手であり老舗的な存在。日本のみならず世界中に店舗・営業所を設け、安心感があります。[スマートフォン対応]

スカイスキャナー
上記をはじめ海外を含めた掲載旅行会社・航空会社のサイトから最安値の航空券を探すことができます。検索結果に表示されたサイトへ遷移後に予約をする為、実際には空席がないケースがあるのがデメリット。[スマートフォン対応]

航空券料金の見方(内訳)

航空券代金と合わせて、さまざまな料金を合わせて一緒に支払います。一般的に表示された航空券代金には、これらの料金が含まれておらず、購入時に加算されます。現地通貨のレートによって変動することがある為に別扱いになっているようです。

燃料サーチャージ
原油価格高騰を背景に航空会社が導入している特別追加料金のこと。一般的にLCCは、燃油サーチャージがない、若しくは航空券代金に含まれるケースが多いです。

航空保険料
航空会社が加入している損害保険の一部を利用者から徴収する為に設定されています。会社や路線によって金額は異なっています。

空港税
日本及び海外の空港を利用する旅客を対象に徴収される税金。ただ税金と表示されていますが、実際には施設利用料と言われるように、空港サービスを維持管理するために用いられているようです。

航空券購入時に必要になるのは、航空券代+燃料サーチャージ+航空保険料+空港税(国内・海外)の合計となります。なお、消費税については、航空券・燃油サーチャージは免税、航空保険料と空港税(海外)は不課税、空港税(国内)は課税となります。よって税率の変更がある際は、金額が変わる場合があります。

フライトの種類

直行便
最終目的地まで途中着陸せずに運行される便。経由便や乗継便を利用するより、所用時間が短いのが最大のメリット。反面、選択できる便が限られる為、時間帯が合わない場合や航空券より割高になるケースがほとんどなのがデメリット。

経由便
途中の都市で着陸する便のこと。基本的には、最終目的地まで同じ便名です。旅客は経由する都市で、一旦機内からロビー等トランジットエリアへ移動します。なお、トランジットカードが配布されることがあります。その際には必ず受け取りましょう。ただし、経由地のによっては、外へ出ず機内待機となる場合もあります。

乗継便
最終目的地までの途中の空港で乗り換えとなります。その際に、降りた場所とは別のターミナルまで移動する場合や、次の便が出発するまで長時間空港で待機する場合もあります。

単純往復・オープンジョー・周遊の違い

単純往復
出発地と目的地が同じで且つ同じルートで往復すること。例えば、東京~ソウル。成田空港~ソウル仁川空港/ソウル金浦空港~羽田空港と異なった空港を利用する場合でも単純往復となります。

オープンジョー
行き帰りのいずれか若しくは両方で出発地や目的地が異なる旅程のこと。例えば、大阪~ロンドン/ユーロスターで移動/パリ~大阪といったルートです。

周遊
その名前の通り、いくつかの都市で降機して出発地へ戻ってくる旅程。例えば、東京~バンコクを利用した後、2日滞在してバンコク~シンガポールへ移動。シンガポールで5日滞在して東京まで直行便で帰国ルートです。

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