姫新線乗車記姫路駅～津山駅で車窓や沿線グルメ食べ歩き・鉄道遺産訪問を楽しむ！

　兵庫県姫路市の姫路駅と岡山県新見市の新見駅を結ぶ「姫新線」は、営業キロ158.1 kmで全線非電化。今回は姫路駅から途中の津山駅まで乗車します。

沿線には姫路城や湯郷温泉、津山まなびの鉄道館といった観光スポットがあります。

姫路駅から播磨新宮駅へ

姫路駅で姫新線が発着するのは、3・4番ホーム。登録30周年を迎えた世界遺産・姫路城をホームから望むことができます。

　乗車した列車は播磨新宮駅行きです。車内は通勤・通学のお客様で混み合っていました。姫路駅を出発した列車は山陽本線と並走した後、高架から地上へ下ります。次の停車駅は播磨高岡駅。この駅は無人駅ですが、全てのドアから乗り降りが可能です。到着前、駅に設置されたカードリーダーにＩＣカードをタッチするようアナウンスが流れました。
　夢前川を鉄橋で渡った後、大きく右へカーブして余部駅に到着。この駅は有人駅です。運転士交代あり。飾西高校・東洋大学附属姫路中学校・高等学校の最寄り駅で、高校生の利用も多くあります。以前は駅前に神姫バスさんの路線バスが乗り入れていましたが、現在はなし。

　余部駅を出発した列車は左に大きくカーブ。車窓に飾西高校が見えました。ため池そばを通過すると、右側の車窓に旧姫路鉄道部（現ひめじ運転区・網干総合車両所余部派出所）の留置線が広がります。姫路西バイパスの高架下を通って太市駅に到着。竹林を抜け、ため池のそばを通って列車はのぼり勾配を駆け抜けます。右側に山陽自動車道を行き交う車がチラッと見えました。トンネルを出ると一転下り勾配へ。山陽自動車道の高架下をくぐり抜け、林田川を鉄橋で渡りました。大きく右へカーブして本竜野駅に到着。ここで下車される方が多数。姫路駅行きの上り列車と行き違います。
　直線区間を走り到着した東觜崎駅は、エースコックさんの兵庫工場が隣接。大きく左へカーブして短いトンネルを出ると、鉄橋で揖保川を渡りました。

右へ大きくカーブ、直線、左へカーブして次の播磨新宮駅がこの列車の終点。ブンセンさんの工場がホームから見えました。

ここで佐用行きの列車に乗り換え。

播磨新宮駅から佐用駅へ

　栗栖川と並行するように走り千本駅へ。相対ホームの西栗栖駅前には無料駐車場があります。

　栗栖川を鉄橋で渡って別れを告げると、のぼり勾配とトンネルで相坂峠を越えます。この辺りで播磨道（中国横断自動車道）とクロス。たつの市から佐用町へ入り、三日月駅に到着しました。駅から１５分ほど歩くと、三日月藩乃井野陣屋館があります。
　鉄橋で志文川を渡る頃、車内は霧が広がります。周辺に川がいくつか流れているからかな。トンネルを抜けて、瀬戸内海側の赤穂まで流れる千種川を渡ると、播磨徳久駅に到着します。
　やがて右側から智頭急行の線路が迫ってくると、佐用駅のホームに滑りこみました。この駅で津山行き列車に乗り換えます。

佐用駅から津山駅へ

　佐用ではスーパーはくと号やいなば号と接続。両列車に遅延が出ていた為、4分遅れで出発。乗り換えたお客様数名あり。車内は高校生で混み合っていました。どうやら期末試験中のようです。

　蔵のある家が見え、鉄橋で佐用川を渡りました。次の上月駅は駅舎内に産直を併設しています。ここでで多くの高校生が下車。次は兵庫県～岡山県の県境越えです。Ｓ字カーブで減速、トンネルを抜けると再び減速。岩壁そばを走ります。長いトンネルを抜けて、岡山県美作市へ入りました。土居小学校のそばを通って、木造駅舎がある美作土居駅に到着。山家川と並行して走っていると、右側から中国自動車が迫ってきて美作江見駅に到着。昔の改札口ゲートが見えました。

　次の楢原駅でおひとり下車、小さなお子様を連れたお母さんが乗車してきました。ロードサイドのスーパーやホームセンターが見えて、湯郷温泉の最寄り駅・林野に到着。このあたりが美作市の中心部かな。
　美作警察署の横を通り、滝川と付かず離れず走ります。勝間田高校がある勝間田駅から高校生が大勢乗車。駅前には中鉄バスの路線バス車両が見えました。次の西勝間田駅でひとり下車。駅周辺に住宅が多く立ち並ぶ美作大崎では5名下車。広戸川・加茂川を渡ると、製紙工場が隣接する東津山駅に到着しました。次は終点の津山駅です。