上郡町コミュニティバス 愛のり号 岩木線 乗車記 大鳥圭介の生誕地へ
今回は山陽本線の上郡駅(兵庫県上郡町)から石戸まで、上郡町コミュニティバス 愛のり号 岩木線に乗車しました。
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上郡駅 愛のり号 バス乗り場
上郡駅舎を出ると正面にロータリーが見え、左側にバス乗り場があります。上郡町コミュニティバスの鞍居・光都線と船坂・梨ケ原線、工業団地線が1番乗り場、まちなか周回線と赤松線が2番乗り場、高田・高田台線と岩木線が3番乗り場です。また姫新線・播磨新宮駅へ行く「てくてくバス」や赤穂市民病院へ行く「ていじゅうろう」(播磨科学公園都市圏域定住自立圏 圏域バス)も発着します。
上郡町観光案内所
駅前にある上郡町観光案内所ではパンフレットの配布の他、特産品の販売、レンタサイクルの貸出などあり。また、この日はモロヘイヤを粉末にしてうどんに練り込んだ「円心モロどん」を提供されていました。
上郡駅から石戸へ
10:55 上郡駅を出発したバスは駅ロータリーを出て、「和食館から橋の里」がある交差点を左折します。次の交差点を右折すると、介護老人保健施設が最寄りのバス停・高嶺の郷。ちなみに高嶺神社がある高峯山は、安室川を挟んだ反対側にあります。井上(いのかみ)公民館前のバス停付近は、新しい住宅が多い印象。そう言えば上郡駅始発の新快速もあり、姫路や神戸方面への通勤通学にも便利です。
T字路を左折すると、車窓に千種川の流れが広がります。智頭急行の高架下を通った後、千種川に流れ込む岩木川に沿ってバスは走りました。周辺は山間部の細い平野。才原バス停を過ぎると、右側に「西山翁頌徳碑」が見えます。
倉尾バス停を過ぎて、入口に鳥居が立つ森は「岩木大避神社」この神社には兵庫県天然記念物に指定されている「コヤスノキ」があります。細念(さいねん)バス停を通過すると、道路に面して塀が続きます。大きなお屋敷だなと思ったら、妙隆寺でした。バスは集落の入口付近にある建物の前にある広場で停車。石戸公民館前が終点の石戸バス停です。
大鳥圭介生誕地
大鳥圭介(おおとり けいすけ)は、天保3年(1832年)、赤穂郡細念村小字石戸に生まれました。彼は医者の家系に生まれ、幼少期から儒学や蘭学を学びながら、早くからその多才さを示しました。医学に精通し、学問の道を進みながらも、幕末の激動の時代においては、幕府に仕官し、幕臣として重要な役職を果たします。
戊辰戦争では軍人として従軍し、戦局の中で敗北を喫し、一時は投獄されるものの、後に赦免されて明治政府に仕官します。明治時代においては官僚として活躍する一方、教育家としてもその知識を広め、外交官としても日本と清国・朝鮮国との関係構築に尽力しました。さらに、政治家や文人としても名を馳せ、近代日本の発展に多大な貢献をしました。その生涯は、医者としての知識と学問の追求、そして国の発展に尽力した実績を通じて、近代日本を形作る一翼を担った人物として高く評価されています。現在、大鳥圭介の生家は「いきいき交流ふるさと館」となっており、圭介の資料を多数展示されています。
またふるさと館の横には生誕之地の石碑があります。
支払方法
運賃は1乗車200円。支払いには現金の他ICOCAなど交通系ICカードも利用可能。乗車時はタッチ不要ですが、下車時にカードリーダーにタッチします。
運行本数
上郡町コミュニティバス 岩木線では、上郡駅発石戸行きが9:20、10:55、12:10、14:10、17:15の5本、石戸発上郡駅行きが6:55、7:35、9:35、11:10、12:25、14:25の6本運行されています。
(2024年12月現在)