一ノ関駅1番ホームの駅そば屋さん 生そば あべちう 待ち時間に1杯 きつねそば
ローカル線各駅停車の旅は、以外と乗り継ぎ時間が短くスムーズに接続することがあります。東北本線を上野から北上中。時刻は午後5時過ぎになっていました。ここまで朝パンをかじってから何も食べておらず、お腹の虫がグーグー。途中、駅弁を買う時間はあったのですが、ロングシートの車両が多く、車内で食事を摂るのは状況的に難しそうなだったので諦めていました。
到着した岩手県一ノ関駅。ここで50分あまり接続待ちになりました。やっと食事にありつける…と列車を降りた目の前に、駅そばにのお店「あべちう」さんが。これは正に旅人にとってのオアシス…とばかりに駆け寄りました。
つゆのいい香りが店先にまで漂い、食欲をかき立てさせてくれます。駅弁「いわいとりめし」やパン・お菓子なども販売されているようです。頭上に掲げられたメニューを見て、お店のおばさんに、きつねそば(380円)を注文しました。走り去る電車を背後に感じながら、カウンターでいただきます。
軽くつゆをすすってから、幾分柔らかめそばをツルツルツル…一度口にすると止まらず、もう後は一気に掻き込みました。よっぽどお腹空いてたんだなぁ。薄味に慣れた関西人からすると濃い味かなぁ…と思うのですが、夕暮れ時で寒くなってきたホームで身体を温めるには程よい感じなのかもしれません。
ちなみに最初「あべうち」だと思っていた屋号「あべちう」の由来とは。お店のホームページによると、1890年に東北本線一ノ関駅開業に合わせて、阿部忠吉さんが駅構内で新聞の立売販売を始めると記述がありました。その後1946年に駅弁を、また1951年にそば販売を相次いで開始されています。おそらく創業者の「あべちゅうきち」さんから名づけられたのでしょうね。
さあ、お腹を満たしたところで、次に乗車する列車へ向かうとします。
【旅のメモ】
生そば あべちう
住所:岩手県一関市駅前67一ノ関駅1番ホーム