フィリピン国鉄 トゥトゥバンTutuban駅からアラバンAlabang駅 乗車記 車窓に見る光景
フィリピン国鉄(PNR)は、現在トゥトゥバンTutuban駅からアラバンAlabang駅まで28.09kmをメトロコミューターラインと名付け、約30分から1時間おきに列車を運行しています。運賃はトゥトゥバンTutuban駅からアラバンAlabang駅で30ペソで、所要時間は約1時間強。自動券売機やICカード等導入されておらず、切符は窓口で購入します。今回は、始発駅のトゥトゥバンTutuban駅からアラバンAlabang駅へ向かいました。
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マニラのターミナル駅トゥトゥバンTutuban
トゥトゥバンTutuban駅に到着すると、駅舎の外まで長い列ができており、ちょっとビックリします。列が進むと、その先で持ち物検査セキュリティチェックが行われていました。乗車時は多少時間に余裕を持って来る方がよさそうです。
マニラ国鉄の切符の買い方
窓口で「アラバン、ラストステーション」と行き先を告げて代金を差し出すと、切符を手渡してくれました。券面には、乗車日1208と列車の出発時間1337、区間(TU-AA:Tutuban駅-アラバンAlabang駅)、運賃P30.00が記載されていることが確認できます。
マニラ国鉄の乗車方法
切符を手に待合室へ。ベンチには大勢の乗客が座っておられ、まだ改札は始まっていない模様。改札口そばにご高齢の方や小さなお子さんを連れた方、障害をお持ちの方専用の待合スペースがあります。しばらくして、こちらから優先改札・乗車が始まりました。
はやる気持ちを抑えつつ、列の最後尾に並んでホームへ。待っていたのは元国鉄・JRで活躍した203形電車でした。但し全線非電化の為、先頭にディーゼル機関車が牽引して、客車として利用されています。車内はすでに大勢の乗客で座る場所はなく、吊り革を握って出発を待ちます。平日の午後1時37分出発予定の列車ですが、日本の通勤ラッシュ並みの乗車率。驚きです。
※許可を得て撮影
マニラ国鉄の車窓から見る沿線風景
トゥトゥバンTutuban駅を出発した列車は、車両基地を通り抜けて北へ伸びる線路と分岐。右手へカーブしながら走ります。高架下を通り抜けて、ブルメントリットBlumentritt駅に停車。高架鉄道1号線の同名駅が近くにあります。やや右手へカーブしながらラオン・ラアンLaon Laan駅に到着。大きな道路ケソン通りを踏切で渡り、エスパーニャEspana駅へ。ホームでお父さんに抱えられた小さなお子さんが列車の向かって手を振ってくれます。車窓の教会や住宅地が見えると、高架鉄道2号線とクロスしてサンタ・メサSta Mea駅に。川幅が広いパシグ川を鉄橋で渡ります。掘っ建て小屋の前に建てられたT字の棒。その上に足を鎖で繋がれた鶏が乗っている光景を、終着駅までずっと目にします。パンダカンPandacan駅を出ると、次は駅前に高山右近の像があるパコPaco駅へ。やや左へカーブしてSan Andrese駅手前で反対行き列車とすれ違い。停車したビクト・クルスVict Cruz駅は、ホーム端に駅舎があります。この辺りから、車窓左手にマカティの高層ビル群が見えてきます。ブエンディアBuendia駅に停車して、パサイロードPasay Rd駅へ。線路を草が覆い、両サイドには緑豊かな木々が葉を広げて、まるで緑のトンネルような光景に。
パサイロードPasay Rd駅
高架鉄道3号線のマガリャネスMagallanes駅が近いエドーサEDSA駅でまとまって乗客が下車。ちょうど距離的にも中間点にあたります。この辺りから直線区間が続き、駅間距離が開く為か幾分スピード上がってきます。
有刺鉄線の連なる壁が続き、ニノイ・アキノ国際空港のそばにを走行していることがわかりました。沿線に工場が増えてきます。ニコルスNichols駅、FTI駅と停車すると、ようやく車内に空席ができ、座ることができました。ビクタンBictutan駅を出ると、スーカットSucut駅に停車。大きな工事現場の横を通って終点・アラバンAlabang駅に到着しました。
アラバンAlabang駅
アラバンAlabang駅きっぷ売り場
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