今回は令和5年11月8日に山形県庄内町清川地区で開催された「庄内町フットパスin清川」をレポートにて紹介します。
Table of Contents
コース
今回歩いたコースは、清川関所を起点に御殿林や北楯頭首工、観音堂、一本松、中島橋、星宮神社をめぐる約8.5㎞。
清川関所
参加者は午前9時に清川歴史公園・清川関所に集合。受付を済ませた後、きよかわ観光ガイドの会のガイドさんの案内によりフットパスがスタートしました。
御殿林
東北地方で最初の戊辰戦争の戦いとなった「清川口の戦い」では、庄内藩の本陣がこの御殿林に置かれました。
立谷沢川を挟んで対岸の腹巻岩に陣を置いた官軍との激しい戦いが繰り広げられました。
北楯頭首工
北楯頭首工は立谷沢川から必要な用水を引き入れるための施設。
今回は頭首工を管理されている最上川土地改良区の職員さんの案内で施設内を見学しました。(普段は非公開)
昔は施設に職員さんが常駐されていたそうですが、現在は遠隔操作で水門の開閉ができるようになっているとのこと。
また魚が川を上りやすくした魚道も設けられています。見学の途中、遡上する鮭の姿を見ることができてちょっと感動しました。
観音堂
境内には皇大神社と相模神社を合祀したお社の他、
集落の他の場所から移設した観音堂があります。この観音堂の中には石造りの観音様が祀られているそうです。
一本松
長者沼
高盛山の中腹に「長者沼」と呼ばれる沼があります。かって数個の浮島があったことから「浮島沼」とも呼ばれていたそうです。皇大神宮の裏から急な坂道を約5分ほど登ると到達します。沼の大きさは約6アール(六反)、水深は4メートル。沼の中で浮かび漂う島があったそうです。今は残念ながらひとつも残っていません。
昔このあたりに一人に長者が住んでいました。長者の屋敷にはこんこんと水が湧き出る泉水があったそうです。ある時雇われた老婆がこの池で子供の汚したおしめを洗濯をしていると、不思議なことに急に濁りはじめ、見る見るうちに水かさをまして、大きな沼となり、一夜のうちに家・屋敷を水底に沈めてしまったそうです。長者の家で飼われていた一頭の白馬もやはり水没、水に沈んだ白馬は竜馬になって沼の主になりました。そして竜馬の姿を見たものは必ず死ぬと言われ、村人はもちろん馬も連れてゆかなかったそうです。
(参考:立川町の歴史と文化 立川町教育委員会編 1961年)
中島橋
平成の名水百選・立谷沢川
この日は雲の多い空模様でしたが、
晴れていれば月山の山頂まで見ることができます。
星宮神社
明治3年(1870)8月27日に出された神仏分離令によって虚空蔵堂から星宮神社となりました。
昼食
お昼は清川関所「御食事処 御殿茶屋」にて肉そばをいただきました。
またお土産に「清川珈琲」のコーヒーバッグをおひとりにひとつプレゼント。中にはその場でお湯を注いで召し上がる方もおられました。