米坂線代行バス坂町駅～今泉駅乗車記被災状況を車窓から確認しながら県境越え

tamaneko

1か月前

2022年8月3日に発生した大雨によって大きな被害が出た米坂線。2024年10月現在も今泉駅～坂町駅の区間で代行バスによる輸送が続いています。今回は坂町駅から今泉駅まで米坂線代行バス乗車、車窓から沿線の様子を確認しました。

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坂町駅

新潟駅行き上り普通列車で坂町駅に到着しました。ホームに降り立つと、これから乗車する米坂線の乗り換え案内の看板が目に入ってきます。

跨線橋を渡り改札を通って駅舎の外へ出ました。まずバス乗り場を探します。

駐車場の横に代行バスの乗り場を見つけました。目印はこちらです。

程なくして坂町駅12:55発の今泉駅行き代行バス14便が到着しました。

代行バスの乗車方法

この日は青春18きっぷ利用最終日。平日にもかかわらず、私の他にも18きっぷ利用者が数名いらっしゃる模様です。
乗車時に運転士さんに切符を提示すると、下車駅を訊ねられました。終点の今泉まで乗車しますと答えました。普通乗車券で乗車された方も同様に訊ねておられたので、通年の対応かなと思いました。

坂町駅から小国駅の車窓

代行バスは6人の乗客をのせて、定刻に坂町駅前を出発。車内アナウンスでは、運行を担当される新潟交通観光バスの運転士さんから挨拶と案内が流れます。イオン荒川アコス店手前の交差点で右折して国道7号線を走行、十文字交差点で左折して国道113号線へ入りました。
花立跨線橋付近で停車。道路には荒川側に水害被害箇所があり、一方反対側では土砂に埋まった米坂線の線路が見えました。鍬江沢川に架かる切手橋を渡って大島バス待合所に停車。乗車・下車共なし。
一旦国道113号線から別れて、関川村の中心街へ。新潟交通観光バス下関営業所に到着。ここで1名乗車。すぐ近くには関川郵便局があります。右側奥に越後下関駅のホームと跨線橋が見えました。茅葺屋根のお屋敷のそばを通り過ぎると、左に国指定重要文化財・渡邉邸、右に関川村役場が見えました。上関交差点から再び国道113号線に戻ります。雲母温泉（きらおんせん）がある地域を通って、新川口橋で大石川を渡ります。米坂線の鉄橋が見えました。
この辺りから道は登り坂に。やがてトンネルを通過します。地図で見ると、近くに鷹の巣温泉があるようです。片貝トンネルを通過すると、右側には沼川に架かる米坂線の鉄橋が見えました。越後片貝駅のバス停に到着。乗車・下車共なし。荒谷トンネル(778メートル)を出ると、米坂線の線路と暫く並行して走ります。
国道沿いにバス停がある越後金丸駅（乗車・下車共なし）を出ると、車窓右側に線路が並行。やがて高架橋でクロスして左側に。
いよいよ県境越えにかかります。左手に「山形県」「小国町」の看板が見えて、新潟県とお別れしました。荒川に建設された赤芝発電所が見えて川を渡る際には、米坂線の線路は進行方向の右側へ。大沢橋付近では工事中の為、通行規制あり。ハザードランプの音と共にしばし停車します。国道も豪雨被害にあっている箇所が何カ所かあるようです。進行方向かって左側に米坂線の鉄橋を確認。再び動き出した後、バスは小国町の中心部へ。13:48小国駅前に到着。下車乗車共になし。

小国駅から今泉駅の車窓

小国町で有名な「あけび最中」の張り紙や胎内市の病院の広告看板が目に入って来ました。
小国町の市街地を抜け、13:53羽前松岡駅に到着。下車乗車共になし。朝篠トンネル（647メートル）を通過して、13:58伊佐領駅到着。下車乗車共になし。走り出したら、駅とホームが車窓から見えました。
疣とり地蔵菩薩が進行方向右側に見えて、箱ノ口橋を通過。時刻はちょうど14:00。子子見トンネル、弁当沢トンネルと気になる名前のトンネルを経て紅葉橋を渡る際には、橋の下に米坂線の線路が見えました。国道113号線沿いにバス停が設置された羽前沼沢駅に14:05到着。下車乗車共になし。
ここまで来て思うのは、米坂線には多くの橋梁があって、水害被害のリスクが高い路線だということ。建設された1936年から十分な整備・高規格化がなされていないこと…地方において鉄道が置かれている状況について色々考えさせられます。
新しい駅舎の手ノ子駅に14:15到着。下車乗車共になし。バスは飯豊町の中心街へ向かいます。道の駅いいでめざみの里観光物産館の広さにビックリした後、国道113号線から分かれて白川を渡ります。米坂線の長瀞踏切を渡って、14:27羽前椿駅に到着。町の玄関駅らしく、駅舎内に飯豊町観光協会事務所があります。