今回訪れたのは、山形県最上町にある瀬見温泉。源義経や武蔵坊弁慶が開いたといわれる温泉街を、地元の観光ガイドさんの案内でまち歩きします。
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義経伝説
義経記によると、文治3年(1187)出羽国に入った義経一行は、鼠ヶ関から清川まで陸路、清川から本合海で船を使い、本合海から再び陸路で奥州・平泉を目指したといわれています。
瀬見温泉駅
大正4年(1915)年11月1日開業した陸羽東線の瀬見駅は、平成11年(1999)12月4日に瀬見温泉駅に改称されました。現在は無人駅。
普通列車の他、週末を中心に運転される「快速湯けむり号」も停車します。
弁慶の硯石
駅から小国川左岸にある温泉街へ続く「義経通り」を歩くと、弁慶の硯石を紹介する石碑が見えてきます。
これは弁慶が亀若丸の名をつける際、硯として墨をすったと言われる岩。道路整備で平成5年に現在の地へ移されたそうです。
弁慶の投げ松
こちらは弁慶が亀若丸の誕生を祝って峠の頂上から投げたと言われる松です。
当初は国道47号線沿いにあったそうですが、弁慶の硯石と同様に道路整備で平成5年に現在の地へ移されたそうです。
義経大橋
1993年に完成した義経大橋。横笛(青葉の笛かな)を吹く義経像が出迎えてくれました。
この辺りは昔「瀬見スキー場」があったそうです。なんとなくゲレンデの面影が残っていました。
温泉街
新庄峠から瀬見温泉へ続くルートは、戸沢藩二代藩主・正誠公の時代に開かれ、以後「新庄の奥座敷」と言われるようになったそうです。
産湯
ここの湯は飲泉が可能とのこと。飲んでみると、少ししょっぱいように感じました。
ここでガイドさんが事前に卵を湯につけて置いておいてくれ、出来上がったばかりの温泉卵をいただきました。
湯前神社
瀬見温泉の守護神で、湯の神をまつる湯前神社。
毎年9月1日に例祭が行われます。
しめ縄は雲を表し、紙垂(しで)は雷を現すとか。
今回は特別に扉を開けてもらい、中を見学することができました。
薬研湯
弁慶が岩陰に湯けむりがのぼるのを見つけて薙刀の石突きで掘ったところ、温泉が湧き出たと伝えられています。
亀割子安観音
北の方がお産の際、加護があった観音様をお祀りしている「亀割子安観音」です。
山神社
駅へ戻る途中、国道47号線沿いから見えた「山神社」
北の方が暫くここで養生したといわれています。
瀬見温泉の行き方
鳴子温泉駅又は新庄駅から陸羽東線に乗車して、瀬見温泉駅で下車。乗用車も新庄又は大崎市から国道47号線で。
瀬見温泉旅館組合
http://semi-onsen.com/