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【鶴岡市】古蹟辨慶清水之趾 鳥居の下で由良峠を行き交う人々の交通安全を見守る弁慶大神

庄内地方に残る義経伝説ゆかりの地を訪ねて。今回ご紹介するのは、鶴岡市由良地区にある「古蹟 辨慶清水之趾」です。

辨慶清水之趾を訪ねる

車を降りて鳥居に近づいてみると「辨慶大神」と掲げられています。

また四角標柱の正面には「古蹟 辨慶清水之趾」、向かって左側の面には「義経奥州下の時 此の所にて辨慶主人の為清水を掘り出した霊地を伝う」と記載されています。この標柱は平成元年(1989)に由良文化財愛好会と由良社氏子会によって設置されたそうです。近年修繕されたとのことで、とてもきれいになっていました。

鳥居をくぐって階段を下りて行くと、もう一つの鳥居とお社(弁慶大神社)が姿を現しました。

お詣りを済ませて中を見てみると、弁慶を始め三体の石像が並んでたっています。

義経伝説

伝承では奥州平泉へ逃れる為に源義経一行が由良峠を通りかかった際、武蔵坊弁慶が主君義経の為に杖(一説には長刀とも)を地面に突き刺して岩を砕き、清水を湧出させたと言われています。この為か、由良峠は別名「弁慶坂」とも呼ばれています。

辨慶清水之趾からの帰り道

現在では目の前を車が行き交う通過点となっている辨慶清水之趾ですが、昔は鶴岡の中心部と由良峠を行き来する人々の休憩場所となっていたようです。弁慶大神は今もそれぞれの交通安全を見守るようにしずかに佇んでいました。

訪問:2023年2月
参考:文化財愛護協会報(鶴岡市文化財愛護協会発行)第36号

行き方

車を利用して向かう際は、まず鶴岡市街地から国道7号線を由良方面へ向かいます。由良峠付近を走行していると、左手に広い駐車スペースが見えてきます。

古蹟辨慶清水之趾はここで車を降りてすぐです。

また、庄内交通の路線バス「鶴岡あつみ線」に乗車して、お釈迦様・荒倉口バス停又は由良温泉バス停で下車。この区間のお釈迦様・荒倉口バス停寄りにあります。

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