今回は、庄内交通さんのあつみ営業所と関川を結ぶ、203系統の路線バスを利用しました。乗車した区間は、あつみ温泉駅から関川まで。車窓から見えた景色と、下車した関川と越川での街歩きの模様をレポートします。
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あつみ温泉駅から小国へ
あつみ温泉駅を11:13に出発。乗客は終点まで私ひとりでした。バスは、一旦国道7号線に出て日本海沿いを走り、釜谷坂を通過。あつみ豚のモニュメントがある付近で国道と別れました。そして踏切を渡り、集落の中を通る細い道へ。岩川郵便局付近で進路を山間部に向け、森林組合の貯木場が見えました。
温海中学校のそばを通った後、バスは温寿荘の正面玄関前まで乗り入れます。小国川と寄り添うように走り、バス停の間隔が長くなってきました。東北電力の槙ノ代発電所が見えて、峠の山バス停を通過。やがて大きな集落・小国へ。
小国から関川へ
小国バス停を通過すると、次の木野俣郵便局まで約7分。この路線で最長区間を走ります。単調な景色に少しうつらうつら。木野俣郵便局付近で、これまで走ってきた県道348号線から国道345号線に入ります。
一旦越沢の集落へ入って中心部にある停留所に寄った後、ふたたび国道へ。と、ここで運転手さんから声がかかります。「どこまで行く?」観光で終点まで行かれる方は、少ないんでしょうね。あまり下調べしていなかったのですが。
ここから終点までノンストップ。時刻表上では5分くらいなのですが、体感は10分くらい走っているような感覚に。ここまで寄り添ってきた小国川と別れて、関川トンネルを通過。関川の集落に到着しました。
関川
バス停の近くには、関川戊辰役激戦地跡や「関川しな織センター・しな織の里ぬくもり館」があります。折り返し、あつみ営業所行きバスが出発するまで、わずかな時間を使って散策を楽しみました。
次回はゆっくり観光ができたらなぁと思います。
関川しな織センター・しな織の里ぬくもり館
沖縄芭しょう布や静岡くず布と並んで、日本最古の織物のひとつと言われる「しな織」科(しな)の木の樹皮を使い、多くの工程を経てできたしな布。このしな布は、「羽越しな布」として、伝統的工芸品に指定されました。
関川しな織センター・しな織の里ぬくもり館
住所:山形県鶴岡市関川222番地
電話番号:0235-47-2502
関川戊辰役激戦地跡
薬師神社の境内に設置された案内板から、戊辰戦争において関川と周辺の集落が歩んだ道を学びます。
1868年(慶応4年)7月29日に長岡城落城すると、勢いを増した西軍は庄内藩領内へ進軍。迎え撃つ庄内藩と激戦を繰り広げました。小名部の堀切峠、鼠ヶ関口、そして、ここ関川が戦いの舞台となります。その内、関川は激しい戦闘の末に西軍が占拠。庄内藩は幾度も奪回を試みますが、果たすことができませんでした。最後は、庄内藩が謝罪を申し入れることで、戦いは終わりを迎えます。