たまねこトラベル

冬の山寺・立石寺 おくのほそ道の舞台訪ねる青春18きっぷで行く!仙山線の旅

今回は、仙台駅から仙山線の快速列車で一路、山寺を目指します。乗車したE721系の車内は、クロスシートが主体で東北地方の主力になりつつある車両。車窓を楽しみながらの旅にはうってつけです。賑やかな話し声がする方に目をやると、沿線の作並温泉へ向かうと思しき女性4人組。話の内容から、皆さん旅行会社にお勤めのよう。2時間ミステリードラマにありそうなシチュエーションだなぁってふと思うのでした。どうぞ事件に巻き込まれませんように…。

JR仙山線の旅

仙台駅を出発した列車は、愛子駅までは各駅停車。思ったより駅間距離が短く、仙台の市街地通勤圏の広がりを感じることができます。国見駅で上り電車とすれ違った後、長いトンネルで県境を越えて山形県に入りました、周りの雪の量がぐっと増えて車窓は一変。これから行く山寺も雪深いと、歩くのが大変だなぁ…と不安になります。立谷川にかかる鉄橋を渡るとすぐ山寺駅に到着。

宝珠山 立石寺を訪ねる

周辺は雪が殆どなくヤレヤレです。ただ肌を刺すように吹く風は冷たく、マフラーをかけ直して歩き始めました。7-8分歩いたところで、山寺エリアの登山口に到着します。有名な山寺は通称で、正式名称は宝珠山・立石寺。天台宗の寺院です。

この山寺を有名にしたのが、松尾芭蕉の「おくのほそ道」諸国行脚の途中で訪れ、俳句「閑さや岩にしみ入蝉の声」を残したとされています。山門を通り抜けたところに、芭蕉と門人曽良の銅像がありました。

山門から山上にある如法堂(奥の院)まで、海抜高低差約160メートルを800段あまりの階段で登って行きます。結構勾配キツそうだな…

日頃の運動不足がたたって、途中2回小休止をはさみましたが、無事奥の院にたどり着くことができました↓

参拝を済ませた後は、重要文化財に指定されている納経堂と開山堂を経て、さらにその奥の五大堂へ。ここから見える山々や町の様子は絶景です↓

卒業旅行と思しきグループやお子さんを連れたご家族で賑わっていました。

高所恐怖症の私には、登りより下る方が怖いんだよなぁ…と一抹の不安が心をよぎりつつ、帰路につくのでした。

宝珠山 立石寺の基本情報

住所:山形県山形市山寺4456-1
アクセス:JR仙山線山寺駅から徒歩7-8分で登山口

山寺芭蕉記念館

山寺での滞在を1時間ぐらいで予定していたのですが、次の山形方面行き列車の出発時間が迫っていて大慌て。駅から山寺を見学して戻ってくる行程だと、最低でも往復1時間半ぐらいはかかるようなことを他の方のブログ等で見かけたので、急ぎめにここまで来たのですが…

列車がガタンゴトンガタンゴトン…と響かせながら立谷川の橋梁を走っている時、まだ手前の観光案内所付近…だったので諦めました。実は次の列車まで1時間くらい間があいてしまい…どうしようかな…思いついて、道中で見かけた看板に記されていた「山寺芭蕉記念館」へ行ってみることにしました。仙山線の線路を潜り抜けて山道を歩いていくと、予想外の立派な建物が並ぶ敷地が見えてきました。

館内では、松尾芭蕉の遺墨やおくのほそ道に関する資料が展示されています。またその奥では、「やまがた雛のみち」と題して県内各地で催されている雛人形のイベント。ここでは、紙雛や元禄雛、古今雛など展示を通じて変遷を見て感じることができます。また、外から全山を一望できる山寺は、また雄大で趣きがありました。

帰りに仙台方面へ向かう列車を撮影↓

帰り着いた山寺駅は、東北の駅百選のひとつ。寺社造りの駅舎には展望台が併設されています。

次の列車の出発まであと10分あまり。ちょうどいい時間になりました。

山寺芭蕉記念館の基本情報

住所:山形市大字山寺字南院4223
電話番号:023-695-2221
入館料:大人400円※高校生以下無料

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