今回訪ねたのは、文京区白山にある「小石川植物園」。正式名は「国立東京大学大学院理学系研究科附属植物園」といわれるとおり、東京大学の教育実習施設です。
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小石川植物園へのアクセス
都営地下鉄三田線の白山駅で下車。白山下交差点から蓮華寺坂を歩き御殿坂へ。突き当たるT字路を右へ曲がると、小石川植物園の正門前に出てきました。
小石川植物園を歩く
受付発券所で入場券を購入して散策をスタート。園内を小石川植物園本館からカエデ並木、公開温室、日本庭園とほぼ反時計回りに巡りたいと思います。
小石川植物園本館
小石川植物園本館を設計したのは、建築家の内田祥三。昭和14(1939)年に完成しました。建物内を見学することはできませんが、曲線と直線を組み合わせた建築デザインを外から鑑賞しました。
真ん中の円筒形部分、独特なデザインのガラス越しに階段が見えました。この形状、内田祥三が設計した公衆衛生院でもあったような気がします。そして、エントラスに並ぶ円柱。120度の左右両サイド階段状に広がる。グッと威厳を感じました。
カエデ並木
木々が作る緑のトンネルで涼を感じ、暑さを一瞬忘れさせてくれました。
公開温室
明治8(1875)年に最初の温室ができてから新築・改築を繰り返し、現在の温室は令和元(2019)年に完成。
室内では、熱帯・亜熱帯産の植物が栽培されています。
関東大震災記念碑
関東大震災によって被災した多くの人々が植物園に避難しました。大正14(1925)年に最後の移住者が退去した際、有志によってこの記念碑は建てられたそうです。
日本庭園
徳川綱吉の御成御殿だった名残を観ることが「日本庭園」。緑色の水面の下を泳ぐ鯉、橋の上でふと心地いい風を感じました。
旧東京医学校本館
明治9(1876)年に建設された、旧東京医学校(東大医学部の前身)の本館だった建物で、元は本郷の東大構内にありました。昭和44(1969)年に現在の場所に移築、国の重要文化財に指定されています。
センター屋根上に時計台を持ち、左右対称のズッシリとした安定感。江戸時代の日本庭園と明治の擬洋風建築がしっくりとマッチしていました。
小石川植物園の基本情報
小石川植物園(国立東京大学大学院理学系研究科附属植物園)
住所:東京都文京区白山3-7-1
https://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/koishikawa/
https://twitter.com/bg_utokyo