今回訪ねたのは、山形県上山市郊外を流れる前川に架かる「堅磐橋(かきわばし)」です。
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かみのやま温泉駅から堅磐橋へ
堅磐橋の近くに駅やバス停がないので、かみのやま温泉駅前の観光案内所で自転車をレンタルして向かうことにしました。
まず駅から線路に近い道を走った後、踏切を渡って県道13号(上山七ヶ宿線)へ出ます。上山バイパスと東北中央自動車道の高架下交差点に来たところで側道へ。車の通行が少なそうな道を選びながら先を急ぎました。
山形新幹線・奥羽本線の線路を踏切で再度渡り、更に先へ。前川を橋で渡ると、上山バイパスとの合流点に到達しました。ここから集落を通る道を走り抜けて、少し休憩。グーグルマップで堅磐橋の場所を確認します。エネルギー回収施設へ続く道へ入ってみるも、どうもたどり着けそうになさそうです。一旦上山バイパス引き返し、農道らしき小路へ入って進んでいくと、ようやくたどり着きました。
堅磐橋を見学
そばに設置された案内板によると、橋長14.3メートル、幅員6.6メートル、アーチの高さ約3.1メートル。中央の橋脚から左右の河岸に、アーチ式の橋が架けられています。
この橋に使われている石材は、上流の採石場や前川で採取されたそうです。ひとつひとつ手掘りだったんでしょうね。
この後、前川に架かる新しい川口橋の歩道へまわって、堅磐橋を反対側から眺めてみました。
堅磐橋の歴史
堅磐橋は明治十一年一月着工、同三月竣工。季節は真冬。過酷な状況でありながら、工期はニか月ほどで完成しているんですね。
堅磐橋の帰り道
堅磐橋の建設過程を記録した写真や絵図などがあれば見てみたいな…と思いました。当時、山形県県令だった三島通庸が「土木県令」「鬼県令」と言われた理由の一端を、橋の上で考えました。