屏東市の「屏東県郷土芸術館」に使われている建物は、中国・河南省から先祖が台湾へ渡ってきた、邱氏一族の邸宅「河南堂」。この河南堂には客家の伝統的な家屋の特長が残り、また芸術的な装飾が多用されていることから、屏東県歴史建築として保存。現在は一般開放されています。今回は、建物内の随所に施された装飾をじっくり見学しました。
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屏東県郷土芸術館の歴史
1895年 六堆抗日戦争終結後、邱氏一族は現在の屏東市田寮へ移住。開墾して農業を始める。また、この際に住居を建設する。
1900年 邱氏は阿緱製糖株式会社を創立し製糖業に進出。
1915年 3年かけて住居を改築。
1991年 邱氏の土地は中正國中を建設する為に寄贈される。
1993年 河南堂は解体される予定だったが、屏東県で文化資産を保全する動きが起こって工事は中止。
1995年 屏東県郷土芸術館が設立。
2000年 4月から一般開放
屏東県郷土芸術館への行き方
台鐵屏東駅からタクシーで15分弱。路線バスは、屏東客運の屏栄高中又は瑞光豊連絡口が最寄りのバス停。いづれも本数が限られるので、出発前に時刻を確認の上でご利用ください。
私が訪れた時は、係の方がとても親切していただき、ポストカードをいただきました。また、以前に内埔郷にある六堆客家文化園区にも行ったことがあり、客家文化を勉強していると伝えると、とても喜んでもらえました。
屏東県郷土芸術館見学するポイント
建物の装飾は大きく、木彫、文趾陶、泥塑、マジョリカタイルの4つに分類されます。
木彫
随所で見ることができます。その細やかさと興味深いデザインをひとつひとつ見ていくと、何時間あっても足りないかもしれません。
泥塑
泥塑は土人形のこと。入口の頭上には道教の仙人・八仙を題材にした8体の像を見ることができます。他に随所で見ることができます。
文趾陶
屋根に注目してみてください。カラフルな花や動物などを形どった文趾陶を目にすることができます。
マジョリカタイル
最近、台湾好きの方々の間でも話題になっている「マジョリカタイル」日本様式の客間などで見ることができます。
屏東県郷土芸術館の基本情報
住所:屏東県屏東市田寮巷26号
電話番号:08-7231637
開放時間 09:00-17:00 ※月曜定休