今回は庄交トラベルさんが企画実施されている「定期観光バス」に乗車、旧風間家住宅 「丙申堂」や致道博物館、松ヶ岡開墾場を巡りました。
松ヶ岡開墾場は鉄道や路線バスといった公共交通機関がない為、主に車を利用して訪れることになります。前回は庄内交通さんの路線バスに乗車して「ゆぽか」バス停で下車、20分以上歩いて訪ねました。定期観光バスが運行されていると知り、再訪したいと思いました。
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定期観光バス
今回企画された定期観光バスは、羽黒山山頂や加茂水族館、善寶寺などへ向かう、A~Eの五コースあります。各コース費用は1,000円。予約不要で、当日乗車時に現金でお支払いします。なお、入場料や乗船料、食事代などは含まれておらず、その都度窓口でチケットを購入します。2022年の1月16日まで運行予定。コースによっては運休日があるので、こちらで日程をご確認下さい。私が乗車したコースは、Dコース 「【日本遺産】サムライゆかりのシルク 日本近代文化の原風景に出会うまち鶴岡」です。
定期観光バス Dコースの旅
定期観光バスは、鶴岡駅前近くにある「エスモールバスターミナル0番乗り場」から出発します。出発予定時間の10分前に到着すると、ちょうど観光バスが2台やって来ました。
これから乗車するDコースとCコースのバスのようです。入口に立っておられたガイドさんに声をかけると、このバスがDコースだと判明。手指の消毒と検温、健康状態のチェックを受けて車内へ入りました。運転手さんすぐ後ろの特等席に座ります。
他に乗車される方はなく、私ひとりとガイドさんを乗せて定刻に出発。次の鶴岡駅 貸切バス駐車場は13:10発します。週末を中心に羽越線を走る「海里」が鶴岡駅12:22、特急いなほ3号が12:45に到着するので、列車で鶴岡に着いてからすぐ観光ができて便利だとおもいます。残念ながらこの日は乗車が無かった為、ちょっと寂しい旅になりました。
10分とかからないうちに、最初の下車観光地である旧風間家住宅 「丙申堂」に到着しました。バスは一旦回送されるとのことで、次にこの場所の出発時間を確認、ガイドさんの案内でバスを降りて、玄関まで向かいます。ここで丙申堂の係りの方にバトンタッチ。中の案内をしていただきながら見学します。
丙申堂は風間家の旧住宅で、約4万個の石を敷き詰めた石置き屋根(正式名称:石置杉皮葺屋根)が目を惹きます。最初に葺き替えの様子を映像で見ることができました。酒田市にある旧鐙屋(きゅうあぶみや)が現在工事中の為、石置き屋根をじっくり眺めたい方は是非こちらへ。
迎えの時間が来たので表へ出ると、ちょうどバスがやって来ました。今度は致道博物館へ向かいます。到着後、入場料(800円)を支払って中へ。50分では全てを見て回れそうになかったので、旧鶴岡警察署庁舎と旧庄内藩主御隠殿、民具の蔵を主に見学しました。
致道博物館からバスが向かったのは「松ケ岡開墾場」です。
途中、ガイドさんの独唱で「雪の降る街を」を聴きました。ガイドさんのお話によると、作曲家の中田喜直さんが鶴岡在住の知人・菅原喜兵衛さんを訪ねて来られた際、喜兵衛さんは駅までソリに乗って迎えに来られたそうです。ソリの上から聞こえてくる音や見えている雪降る街の風景が作曲のヒントになったんだそうです。秋も終わりに近づき、もうすぐ雪降る冬がやって来ますね。
赤川を渡って羽黒町へ入り、前回バスを降りた「ゆぽか」の前を通って更にその先へ。道路の両サイドに田畑が広がり、目の前には羽黒山がそびえていました。
到着後、ガイドさんの案内で松ケ岡開墾記念館へ。前回訪れた時は休業日だったので、中へ入るのは初めて。入場料(300円)を支払って見学します。
1階は主に松ケ岡開墾場の歴史を学ぶフロア。2階には土人形など全国各地の郷土玩具が約2万点、ワンフロア一帯にズラッと展示されています。出身地の郷土玩具を見つけることができました。
鶴岡駅前へ向けて出発する前、運転手さん・ガイドさんにお願いして、バスを撮影させてもらいました。
帰り車内でアンケート用紙を記入。鶴岡駅 貸切バス駐車場でバスを降りました。