この日、駒込駅から霜降銀座商店街を経て王子公園へ歩いていました。が、途中で道を間違えて、山手線沿いに出てしまいました。軌道修正すべく、田端駅へ向かって線路脇の坂を登ったところで、この石標が目に入ってきました。見ると「庄内坂」と刻まれています。東京で山形県「庄内」に出会うとは…この石標の由来が気になりました。
Table of Contents
庄内坂の場所
JR駒込駅東口から田端駅方面へ、山手線沿いに5分ほど歩くと坂が見えてきます。この坂を登り切ると、左手に庄内坂の石標があります。
庄内坂の由来
この場所には、1926年に建設された、庄内出身者の学生寮「荘内荘」がありました。2008年4月、荘内荘の跡地に新たに建設されたのが、現在ある「駒込学生会館」。その際に荘内館と山形育英会が合併して、新たに「やまがた育英会」が発足しました。
荘内(庄内)の名前がこの場所から無くなってしまうことを惜しみ、駒込学生会館のそばを通る坂を新たに「庄内坂」と名付けられます。そして、この石標が設置されて、2012年1月17日に除幕式が行われました。この石標に刻まれた「庄内坂」の文字は、酒井家十八代当主で、山形県鶴岡市ある致道博物館の館長である酒井忠久さんの揮毫です。
行き交う電車が走るその先に、山形・庄内地方へと線路は続いている。東京の街並みを眺めながら、不思議な出会いにアレコレ思いを馳せるのでした。
庄内坂の関連サイト
やまがた育英会 http://www.yamagata-ikueikai.com/
庄内日報社 http://www.shonai-nippo.co.jp/cgi/ad/day.cgi?p=:::2006