宿泊しているホテルから近いバス停へ向かいます。既に4人地元に人たちが待っておられました。どのバスに乗車したら目的の九龍浦方面へ向かうのかな?声をかけて尋ねようとしたところへ路線番号が違うバスが2台続けて到着到着。皆さん一斉に乗車口へ向ったので、タイミングを逃してしまいます。恐らくこっちの方向だと、市外バスターミナルを経由するはずと予測して乗車しました。
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九龍浦への行き方
ここからは、走行している場所を地図で確認しながらの旅。どうや市外バスターミナル等市街地は経由せず、直接ポスコへと向かうようです。工場群のそばを抜けて、社宅やスーパーが見えたところで、これまで走ってきた広い道から路地へ。これはヤバイ。これまの経験から急いで下車ブザーを押して外へ。来た道を広い道まで戻ってくると、バス停を発見。ちょうどそこへ、九龍浦へ向かう200番のバスが到着しました。
浦項中心部から九龍浦へバスの旅
200番バスは浦項空港を経由して、郊外の街を通って高速道路へ。途中バス停に寄るために何度か一般道へ降りたり戻ったり。山間を走ります。やがて町の中心部らしき場所に出ると、海がそばにあることが感じられるようになりました。到着したのは、漁船が集まる港町・九龍浦。通りには、大阪ナンバ道頓堀を思い起こさせる、動く蟹の看板を掲げたお店がずらり。食べたいな~という欲望に負けないように、前へ前へ。石畳の続くのが「九龍浦近代文化歴史通り」
九龍浦近代文化歴史通りを歩く
昭和初期に日本でも多く見ることができた、和洋折衷の建物が並びます。十字路を右手に進むと地球の歩き方にも出ている「九龍浦歴史博物館」が。
九龍浦近代歴史館 ここ日本の伝統家屋があること歴史を考える
門を通り抜けると、庭の手入れをされている方々に遭遇します。日本来たことを伝えると、その中のおひとり尹さんが日本語で案内していただけることに。ここは1920年代に香川県から移住してきた橋本善吉の元住居。資材は日本から輸入されました。2010年に浦項市が購入して復元して、現在では九龍浦歴史博物館として開館されたそうです。
元料理店・一心亭 今はカフェ古里に
続いて尹さんが連れて行ってくれたのが、古民家和風カフェ「古里」大韓民国福岡総領事館に勤務されていたオーナーさんが、営まれています。元料亭だった建物だそうです。また、隣では着物など和服貸衣装のお店を営んでいらっしゃいます。小さなお子さん達が着物姿で街を楽しそうに歩いていらっしゃる様子を目にしました。話によると、10年間は外観保存が義務付けられているそうですが、それ以降は個人の自由。取り壊して新たに建て直すこともできるそうです。ですが、オーナーさんは、このまま残して、日本食を提供する旅館にされたいそうです。
元九龍浦神社・浦項グァメギ文化博物館
先ほどは通り過ぎた石段をのぼって元九龍浦神社の境内へ。両サイドの石碑に刻まれた名前がコンクリートで埋められた意味を…考えなくてはいけません。
奥に新しくできた浦項名物グァメギや漁業海産文化の博物館を駆け足で見学したところでタイムアップ。
急いでバス停へ戻りました。次の便を待つ間、崔さんとしばしあれこれお話を。日本国内であれこれを思うと、日本人として頭があがらないなぁ…。